旅のはじまりはバンコク
こんにちは、Ramroです。前回に引き続き、2015年のネパール旅行の続きを書いていきます。前回のコラムを読んでいない方は、ぜひチェックしてくださいね。
今回は、ネパールに降り立つまでのことを少し書いてみました。
※別のブログに掲載していた文章を加筆修正し、コラムとして編集しなおしました。
Contents
「私はいつもこうして旅をしていたんだ」
ネパールに行くと決めたはいいものの、仕事を辞めるかどうか悩んでいたこともあり、バタバタしていて準備する余裕はなかった。旅行のこと、人生のことに背を背けて、日本から逃げ出すように出国した私は、「地球の歩き方」を片手に飛行機に乗り込んだ。最初に降り立ったのはバンコク。じめっと湿った風が、6年前の記憶を蘇らせた。

それは、初めての一人旅のことだ。当時私は10代で、英語も話せず、拳を握りしめながらタイの街を歩いた。緊張してガクガクしていたのに、不思議と足元だけはふわふわしていて、独特の高揚感に満たされていた。耳に入る聞きなれない言語、初めて見る人種、おいしそうな食べ物。一つひとつに興奮した。
「そうか、私はいつもこうして旅をしていたんだ」。暑さで汗ばんだシャツを脱ぎながら、旅の始まりに心躍らせた。
ツーリストが立寄らない村へ
翌日、バンコクからカトマンズに飛んだ。ネパールが近くなるにつれ、ネパール人たちが騒ぎ始めた。ヒマラヤを見て、はにかむ。まるで、私たちが飛行機の窓から富士山を眺めて微笑んでしまうようにだ。
そんな時、目に入ってきたのは、ごつごつした山肌の一部をピーラーで剥いたような村々。村と村をつなげる細い道は鉛筆で描いたように貧弱だが、確かに人の営みがそこにはある。 人々が暮らす音が聞こえた。

「ツーリストが決して立寄らない村へ行きたい」。私は飛行機から撮った写真を見せながら、トレッキングの斡旋をする会社で頼んだ。彼らはちょっと驚いていたようだったけど、OKと承諾して、5日間のホームステイを計画してくれた。
こうして旅は始まった。