社会人・フリーランス必見!留学までにやるべき退職・住民票など手続き5箇条
こんにちは、1年間デンマークに社会人留学していたRamroです。
ビザを無事に取得し、あとは出発を待つばかり……では、ありません。社会人が留学するためには、留学までに済ませておくべき手続きがあります。
今回は、「退職準備」「住民票」「年金」「健康保険」「確定申告」の5つについて、いつまでに何をどうやるかを細かく解説していきます。
留学予定のある社会人やフリーランスのみなさんはぜひご一読ください。
※情報は2022年1月時点のものです。渡航される際は、必ず法や条例改正のアップデートをご確認のうえご準備くださいね。
Contents
まずはやるべきことをリストアップ
留学準備において、「木を見て森を見ず」は本当に危険!まずは、やるべきことをざっとまとめます。
- パスポートの取得、更新
- ビザの申請
- 海外旅行保険の検討、加入
- 学校の手続き
- 英語の勉強
- 退職の準備
- 現地通貨調達の準備
- 住民票の転出手続き
- 国民年金
- 健康保険
- 確定申告(フリーランスor必要のある人)
本当にやらないといけないことがたくさんですね。この記事では、退職準備から確定申告までを解説します。基本的な流れとして、退職手続きが完了→確定申告→住民票(転出)・年金・健康保険という感じです。
社会人・フリーランス留学の行政手続きPOINT3つ
まずは、知っておくべきポイントを押さえましょう。私の経験談も合わせて紹介しています。
退職手続き:出発の3か月前
社会人が留学する際、避けて通れないのが退職の手続きです。
まず問題になるのは、「いつ退職を告げるか?」ということ。民法第627条では、「退職の2週間前に退職の告知を行えば問題なく退職できる」と定められています。
ただし、2週間前では引き継ぎや後任の手配など、絶対に間に合わないため、無用なトラブルを招くかもしれません。また、会社によっては就業規則で、「1か月までに」などと定められていることもあります。
もしくは「やめさせられない」と言う会社もあるかもしれません。詭弁ですが、心配になってしまいますよね。
職場にもよるでしょうが、退職日の1〜3か月前に申し出るのがベターです。実際に私は3か月前(有給消費のため出勤は1か月半前)に意思を伝えました。会社との関係がいいのであれば、もう少し早めに言ってもOKです。
働きながらの留学準備は大変なため、できるだけトラブルやストレスがかからないよう計画的に進めましょう。
フリーランスの方は、クライアントに早めに留学の予定を伝えるのが吉。私は半年くらい前には伝えて、今後の受注について相談していました。
現地通貨調達の準備
留学前にもう一つ考えておくべきなのが現地通貨の調達方法です。クレジットカード決済、両替などさまざまな選択肢がありますが、私はWiseだけで乗り切りました。学校への支払いから、現地での決済、現地通過の入手までこれ一枚で済みます。
Wiseの仕組みは、デビットカードに似ていますがちょっとだけ複雑です。まず自分のアカウントを開設すると、Wiseの口座にお金を入金します。入金が確認されると、アカウント内にその金額が残高として残る仕組みです。必要な分だけチャージするプリペイドや、口座の残高だけを使えるデビットカードをイメージすると分かりやすいかもしれません。
アカウントにお金が入ると、そこから現地通貨に両替したり、留学先へ入金をしたりなどさまざまな利用ができるようになります。
例えばクレジットカードを使ってユーロで支払うと、決済費用と両替料がダブルでかかりますが、口座にユーロがあれば決済費用は不要。円からユーロに両替した際の両替料だけが必要になり、手数料がかなり節約できます。レートをウォッチして、一番良いレートの日を選ぶことだってできてしまいます。
特に振り込み手数料が銀行に比べて大きく節約できるのは便利でした。銀行に行かず、パソコンだけで手続きが完結するのもありがたかったです。私はユーロ、デンマーククローネ、タイバーツで振り込みを利用しています。
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住民票と健康保険・年金:出発の2週間前から申請OK
1年以上留学をする場合、非居住者となるため住民票を抜く必要があります。また住民票を抜く(海外転出届けを出す)と、
- 国民健康保険料の支払い免除
- 国民年金の支払いが義務ではなくなる
- 住民税の支払い義務がなくなる(1月1日に居住していない場合に限る)
といったメリットがあります。その一方で、
- マイナンバーカードの返却・停止
- 日本に居住していることが条件の取引ができない
- 年金額の減少(任意で支払いも可能)
- 確定申告が自分ではできない(国内に住所を有していない又は有しないこととなるため)
などのデメリットもあります。
留学期間が1年程度の場合、住民票を抜くべきかは、状況に応じて判断することが好ましいです。ちなみに私の場合、帰国日は現時点で定まっていないため、提出を決めました。
また、デンマークでは学生ビザがあると保険証を発行してくれます。国民健康保険に加入し続けて、帰国後に医療費の控除を受ける方法はメリットがないため、転出するの一択でした。
確定申告:ケースバイケース
「マイナンバーがなくなる」と読んで、不安になったフリーランスもしくは兼業社会人の方は多いのではないでしょうか。私もその一人です……
確定申告をする場合、マイナンバーの申告は必須です。さらに電子申請をする場合、マイナンバーがなくても暫定的にID・PASS方式が現在設けられています。つまり、転出してマイナンバーがなくなると、インターネットからの申し込みができなくなります。
電子納付を選ぶと控除額が大きくなるため、できれば電子納付がしたかった私。「出発までに確定申告の受付期間が始まらないけどどうすればいいの?」「税理士さんにお願いすればインターネットでOKになる?」といろいろ心配になっていました。
結論から言うと、確定申告は受付期間を待たず1月上旬から申請することができます。さらに、もし納税管理人が申請する場合、優遇控除を受けることはできません(国税庁に問い合わせ済)。
国税庁によると、出国する年の1月1日から出国日までの所得を計算して確定申告する方法があるそうです。ただし、私の場合、出国前の1月上旬に確定申告をすることですべての問題が解決しました。
私の出国は1月末で、前年分は住民票を抜く前に申告してしまえば問題ないとのこと。さらに、1月に売り上げ・給与所得が発生してしまうと申請が必要なので、それまでに転出届けを出すようにとアドバイスをもらいました。
海外転出届けの出し方

やるべきことの整理がつきましたか?次は海外転出届の出し方と注意点を解説します。
下準備
まず下準備として「(お住まいの市町村名) 海外転出届」と検索して情報を集めましょう。
何を持っていくべきなのか・必要書類は何かを確認しておくといいでしょう。私は担当部署に電話して、持ち物を聞いてから手続きに向かいました。
持ち物と当日の流れ
持ち物は人によって異なりますが、最低限必要なのは身分証明書(免許証・マイナンバーカード)です。
まず、当日役所に行って、「転出届」に記入します。私の区市町村では通常の転出届と同じ用紙でしたが、念のため聞いてもいいかもしれません。
その後、行政に返却すべき書類がないか確認したら、手続きが完了です。
注意点
注意が必要なのは、区市町村から特定のサービスを受けている人です。例えば、
国民健康保険の保険証・・・返納する
国民年金・・・海外転出の手続きが必要
印鑑証明・・・破棄してOK。持っていっても◯
マイナンバーカード・・・返納手続きが必要。ただしカードは「海外転出」と書かれて返却される
住民税の手続き・・・同じ住所に家族がいれば納税管理人の申請は不要
といったように、種類に応じて手続きが異なります。
出発直前に手続きすると臨機応変に対応できない可能性があるため、海外転出の手続きは余裕を持って行うことをおすすめします。手続きができるようになる14日前のタイミングで済ませてしまうのがいいです!
住民票や年金などよくある疑問【社会人・フリーランス留学向け】
準備を進める最中、心配な情報や「私の場合はどうなる?」ということがいくつもありました。実際に行政に確認した内容をFAQにまとめます。
退職日が出発後。手続きはどうなる?
有給消化中に留学する場合、心配になるのが「健康保険」「年金」の切り替え手続きです。
手続きには会社が出す書類が必要なため、日本に身がない状態では進めることができません。どういう取り扱いになるのか、市役所に聞いてみました。あくまでも私の住む行政の対応ですので、参考程度にしていただき、ご自身の行政機関での確認を必ず行ってください。
健康保険の場合
会社員として勤めている場合、協会けんぽなど企業向けの保険に加入している人が大半だと思います。会社を退職すると、国民健康保険に加入する旨が市役所に伝わりますが、海外転出届けを出してあれば、支払いの請求はされません。転出しているので、「なるほどね」となるそうです。
年金の場合
年金事務所に確認しました。退職手続きが完了し、国民年金に切り替えになっても、こちらも国保と同様に転出していると確認されると、特に手続きがなくても請求されることはないそうです。
ただし、「切り替えが済んでいますか?」といった手紙が数回届くようです。手続きされていないからといって財産を差し押さえられたりするものではないため、安心してください。
年金を任意で払う場合、出発後でも手続きができるの?
年金を任意で支払う場合、申し出が起算点となります。つまり、
- 厚生年金から国民年金への切り替え→起算点にならない
- 年金事務所に任意で支払う意思を伝え、申し込む→起算点になる
というプロセスが必要です。私は、帰国後でもできるものだと完全に勘違いしていました。となると、出発前に退職手続きが完了しない場合はどうなるでしょうか?
年金事務所に確認したところ、任意での支払いを希望する場合、代理人によって申請することが可能だそうです。またお願いすると委任状・申込用紙を自宅に郵送してくれます。HPからのダウンロードも可能です。
任意で支払うかを決めかねている人は、出発後でも対応できるよう、書類を念のため準備しておくといいでしょう。特に委任状はあると便利です。
納税管理人って何?どうやって申請するの?
納税管理人とは、納税者が海外転出手続きをして国内に居住していない場合、納税者に変わって支払いや書類の受領などの一切の管理を行う人のこと。給与所得を受けている、フリーランスで確定申告をしている場合など、出国前に書類を税務署に提出する必要があります。
提出期限は、納税管理人を定めたとき又は出国の日までで、持参か郵送でOK。なお、消印が申請日となるそうです。
送付する際には、
- 申請書
- 本人確認書類
が必要です。詳しい情報はこちらからどうぞ!
→所得税・消費税の納税管理人の届出書(PDF)
→番号制度に係る税務署への申請書等の提出に当たってのお願い
社会人・フリーランスの留学手続きは余裕を持って
今回は社会人・フリーランス向けの留学前手続きをまとめました。一番大切なことは、余裕を持ってリサーチをすること。そしてわからなければ、担当する省庁や区市町村に聞くのが早いです。
インターネットの情報は簡単にアクセスできるものの、公的な手続きは市町村によって手順が違ったり、法改正によって手順やルールが変更されたりと、必ずしも正しいわけではないからです。
落ちがないよう、余裕を持ってしっかりと手続きしましょう。
デンマークのフォルケホイスコーレに行く人は合わせてこちらもご覧ください
→デンマークのフォルケホイスコーレ【ビザ手続き最新版】英語力は必要?